2022-01-01から1年間の記事一覧

星の指し棒

今まで太陽や星の動きを、懐中電灯やレーザーの光を、教室や理科室の天井や壁に当てて、それを動かしながら説明していました。 もっとリアルにするために、ミニプラネタリウムを使ったり、ミラーボールに光を反射させたりしたこともありました。 しかし、今…

クイズ「詰め天気」

今はもう連載してないのですが、大好きなサイト「デイリーポータルZ」に、あと出し天気予報という記事がありました。 dailyportalz.jp この中に、天気図を使ったクイズ「詰め天気」があり、いつも楽しみにしていました。 これは中学生にも楽しめるんじゃな…

日周運動ペーパークラフト

天体の学習では、地球上から見た星の動き(人の視点)と、宇宙から見た星の動き(神の視点)とを、リンクさせて理解することがとても難しいです。 太陽や星の日周運動もそうです。 そこで、こんなペーパークラフトを作ってみました。 厚紙に印刷した地球の部…

気団のキャラクター

このキャラクター達を覚えていますか。 昔NHKの天気予報に登場していた、夏将軍(小笠原気団)冬将軍(シベリア気団)に、春ちゃん・秋ちゃん(揚子江気団)です。 日本の天気を説明する時に、このキャラ達を使うと、気団がより身近に感じられるようで、…

透明半球に使うペン

プラスチックの透明半球に、太陽の位置を記録していく実験があります。 この時に使うペンは、水性・油性のどちらが正解でしょうか? 実は、そのどちらでもありません。 一番良いのは、このホワイトボードマーカーです。 このペンで書いたものは、手でこする…

直径140cmの風船

仮説実験授業に「宇宙への道」という授業があります。 この授業で使うのが、太陽の10億分の1の大きさの風船です。直径140cm。 ブロワーでふくらめます。 この風船は2代目で、1代目は気象観測用の青い風船で6000円くらいしましたが、この風船は…

1㎥の空気

飽和水蒸気量は、空気1㎥あたりの水蒸気量であらわします。 でも、空気1㎥ってどのくらいなんでしょう。 それを分かりやすく見せたいと考えて、作ってみたのがこれです。縦、横、高さが1mで、空気1㎥をあらわします。 できるだけ安く簡単に作りたかった…

パタパタ乾湿計

乾湿計を使って湿度は測れますが、それを温度計1本で測定する実験です。 まず、スタンドにつるした温度計で気温をはかった後、濡らしたガーゼをつけます(湿球ですね)。 そして、みんなで下敷きをなどをパタパタして、温度計に風を当て続けると、温度はど…

水と砂、暖まりやすいのはどっちだろう?

海陸風や季節風が起こる原因として、陸地と海との暖まりやすさの違いがありますが、それを確かめようとしたのが、この実験。 水と砂が入った試験管に、しばらくの間(5~10分)太陽の光を当て、上昇した温度を調べるだけです。 できるだけ温度が上がるよ…

満天の星

天体の授業をしていると、「夜空に広がる満天の星を実際に見ながら、学習して欲しいな」といつも思います。 しか~し、町に住んでいる限り、夜空に見えるのはいくつかの明るい星だけです。町の明るさのせいで、満天の星なんて無理ですね。 そこで、ほんの少…

合力、分力の作図

合力や分力の作図が苦手な生徒がいます。 苦手な理由は、三角定規を使って平行四辺形(平行線)をうまく書けないことです。 この平行四辺形(平行線)の書き方は、どうやら小学4年生の算数で習っているようです(生徒はよく覚えていないですが)。小学校の…

気圧でアルミ缶をへこませる

気圧の学習では、例のアルミ缶をへこませる実験を、ぜひ生徒にさせたいです。 しかし、火を使う実験は、ガスバーナーなど用意する物がいっぱいあって、面倒くさいところがあります。 火を使わずに、ポットで沸かした熱湯を使っても少しはへこむし、水で冷や…

電磁誘導とハブダイナモ

前回の続きです。 自転車の後輪にハブギアがあるならば、前輪のハブにはいったい何が入っているのでしょうか。 正解は、ハブダイナモ(発電機)です。ここでライト用の電気を作っています。 昔ながらのこういうダイナモを使っている自転車もありますが、生徒…

「仕事の原理」とハブギア

「仕事の原理」の例として、自転車のギアチェンジについて話をしていた時です。 ギアを変えることによって、ペダルが重くなったり軽くなったりすることを、図で示しながら説明していたのですが、生徒はみんなポカンとした顔をしています。 生徒「僕の自転車…

ダンゴムシ観察迷路

発売されたのはもうだいぶ前のようですが、セリアでこれを見つけた時は、本当にビックリしました。 こんなマニアックでニッチな商品が、100円ショップで売っているなんて! だいたい、このダンゴムシの交替制転向反応を知っている人なんて、そんなに多く…

フリクションペンと摩擦熱

摩擦熱の説明をした際に、身近な例としてフリクションペンを取り上げました。 ペンについているラバーと紙との摩擦で発生した熱により、60℃以上になると、特殊なインクが透明になるのです。 それじゃあ、アイロンやドライヤーで熱しても、透明になるんじゃ…

エネルギー保存則実験器

皆さんの学校に「エネルギー保存則実験器」はありますか。理科準備室に眠ってないですか。 スタートとゴールの高さが同じ2つのコースがあって、鉄球を転がすとどちらが先にゴールするかを調べる装置です。 この「エネルギー保存則実験器」は、理科の先生に…

「仕事」と吹き矢

「仕事」って、教えにくくないですか。 教科書では、「仕事」の定義や公式、例などが出てきますが、どうもいきなりな感じだし、「生徒にはピンとこないだろうな~」と思いながら教えています。 少しでも興味をもってもらおうと、「仕事」の授業の導入に、吹…

黒檀の切れ端

理科の教師って、「これ授業に使えるかも」と思った物を、つい買ってしまうクセがないですか。 近所のホームセンターに立ち寄ったときに、見つけたのがコレ。黒檀の切れ端です。 細長い物が110円、もう1つが220円でした。 比重が1.16もあるので、水に…

水に浮くボーリングボール

こちらのサイトを参考に、浮力の学習においてボーリングボールの浮き沈みを見せました。 と言っても、マイボールは持ってないため、メルカリでケース付のボールを2つ手に入れました。1つ1500円です(メルカリ万歳!)。 黒いボールが、重さ9ポンド(…

丸形水そうの罠

多分、理科の教師はみんな思ってることだと思います。 この昔からあるプラスチックの丸形水そう、重ね置きができて便利です。 しかし、それが罠です。重ねたら最後、容易には離れません。思いっきり引っ張っても、だめ。最悪、ひびが入って割れてしまいます…

慣性のどきどき実験

慣性の例として、よく「テーブルクロス引き」があげられますが、よりインパクトのある演示実験として生徒に見せているのが、水がたっぷり入った丸底フラスコと荷札、紙筒を使ったこの実験です。 荷札の細い針金をたこ糸に変え、思いっきり下(横ではなく)に…

台車の斜面を作ってみた

高校入試の問題に、次のような図がありました。 どちらの台車が下っていくかを問うものでしたが、これを実際に板で作ってみました。 この実験装置を使って、なぜ急な斜面の台車が下っていくかを考えさせた後、斜面上の重力の分解の学習につなげてみました。 …

ドジョウの血液の観察

血液の学習では、血液の流れを動画で見せるのも良いですが、やはり実物を観察させたいです。 メダカの尾ヒレをよく使いますが、メダカはすぐに死んでしまうのが悲しいです(涙)。 そこで、豊橋市にあるペットショップ若林さんで、ドジョウ60匹(約110…

自由落下運動のグラフ

自由落下運動の学習に使っている、「地面からの高さと、そこから物を落とした時の地面到達時の速さの関係」をグラフに表したプリントです。 もし空気抵抗が無かったら、雨粒は音速を超える速度で落ちてくるんだな~、なんてことが分かります。 むか~し作った…

人体の器官 3Dモデル

人体の学習に便利な、無料のサイトを見つけました。 このサイトにアクセスすると、人体の様々な器官の3Dモデルを、大きさや見る角度を自由に変えて、見ることができます。 しかも、このサイト、生徒が使用しているクロームパソコンでも見ることができます…

スタンドへの不満

ちょっとした不満なんです。 正確にはスタンドではなく、それに取り付けて使う「自在ばさみ」への不満です。 この「自在ばさみ」は、物をはさむ部分と棒の部分が、ねじでつながっているのですが、使っているうちにここがゆるんでくるんです。すると、物をは…

だ液のはたらきの実験

日本中の全ての中学校で、必ず行うであろう、この実験。 しかし、1時間の授業内で行うためには、工夫が必要です。 私が行っている工夫は、 ① 事前準備として、チャック付袋へデンプンのりを入れておきます。1班に4袋必要ですので、1クラスだと40袋くら…

京都パスカル人体解剖図

2年生の人体の学習の導入として、「京都パスカル人体解剖図」http://www.eonet.ne.jp/~sugicon/gogo/05private/kyotopascal/pascalkaibo.html を使ってみました。 オリジナルの図を使用すると、部品数が多く、自分で色を塗ることになっているため、1時間の…

菊川市の立体的な地層

先日、菊川市下平川地区を車で走っていたときに、きれいな地層を見かけました。 帰宅後調べてみると、「掛川層群上組火山灰層」という地層のようです。 ここの露頭のすごいところは、1つの地層を2方向(左下の写真は北から、右下の写真は西から撮影)から…