「仕事の原理」とハブギア

「仕事の原理」の例として、自転車のギアチェンジについて話をしていた時です。

ギアを変えることによって、ペダルが重くなったり軽くなったりすることを、図で示しながら説明していたのですが、生徒はみんなポカンとした顔をしています。

生徒「僕の自転車には、ギアなんてないですよ」

私「じゃあ、変速しないの?」

生徒「いや、しますよ」

私「じゃあ、後ろのタイヤにギアが何枚かついているでしょ」

生徒「いや、そんなのは無いですよ」

さっぱり、話がかみあいません。

その理由が、自転車置き場に行って、やっと分かりました。

なんと、生徒の通学用自転車のほとんどは、変速用のギアがタイヤのハブの中に収納されている内蔵ハブギアだったのです。そして、チェーンの代わりに、ベルトドライブでした。

これでは、話がかみあわない訳です。

知らないうちに、自転車も進化していたのですね。きっと、気付いていない大人はたくさんいるんじゃないかな。

内蔵ハブギアはとても便利そうです。しかし中のギアは外から見えないため、今までのように、ギアを見て変速の仕組みを理解することは出来ません。

こういう物も、ブラックボックス化してしまうのが、少し残念です。