ゲルマニウムラジオの話 第2弾

ラジオの送信所の近くで、ゲルマニウムラジオは聞こえるのか、を前々回にのせましたが、その第2弾です。

今回は、同じ市内にある民放のSBS(静岡放送)ラジオの富塚送信所で調べてきました。空中線電力は、前回のNHK鼠野送信所と同じ1kWです。

さっそく出かけてみると、SBSの送信所は、小高い山の頂上にありました。まわりは、ほとんど宅地化されていて、ほぼ住宅街の中にある感じです。

坂道を登っていくと、途中にチェーンが張ってあり、それ以上は立ち入り禁止になっていたため、送信所の近くまでは行くことができませんでした。

仕方なく、その立ち入り禁止の金属のチェーンに、前回使用したゲルマニウムラジオをつないでみると

シーーン

まったく何も聞こえません。

近くの側溝の金属のふたにつないでみても、ほんの少ししか音が聞こえず、何を言っているか分かりません。

がっかりして、道を下っていくと、途中に小さな公園がありました。送信所から100mほど離れた場所です。

試しに、この公園に何本か立っている外灯のポールにつなげてみると、

お!さっきより聞こえる。何を言ってるのかも分かる!

公園のトイレのドアの取っ手につなげてみても、よく聞こえました。

その後、いろいろな金属につなげてみましたが、一番大きな音で聞こえたのは、公園に降りていく狭い道に立っていた街灯のポールでした。アナウンサーの声も音楽も、はっきりと聴き取ることができました。

住宅街や公園の中を、一番感度の良い金属を探してうろうろするのは、とてもおもしろい体験でした。子供が行っても、多分おもしろいんじゃないかな。

でも、大人がやっているのを傍から見ると、どう見ても怪しい人物です。

もっと調べたかったのですが、早々に退散しました。