物理

アーチ橋のモデル

3年生で学習する「力の分解」の例として、下のようなアーチ橋を紹介しました。 その時に、実物で見せるとより理解しやすいかなと思い、アーチ橋のモデルを作ってみることにしました。 木材や発泡スチロールを切ったり削ったりして作る事も可能ですが、それ…

2力の合成実験に「ニュートンメーター」

2力の合成を調べる実験があるじゃないですか。 2本のばねはかりを使って、輪ゴム(もしくはバネ)を一定の長さまで伸ばす実験です。 いつもこの実験を行うたびに、何かもやもやしたものを感じていました。 「これって、2力の合成というよりも、力の分解じ…

立体パズル マーブルラン

去年の夏休み、同僚の理科の先生がなにやら熱心に作っていたのが、これです。 力学的エネルギーを使ったおもちゃですが、とても良く出来ています。 その先生はもう転勤してしまいましたが、理科室にこれを残していってくれました。 生徒達はさっそく見つけて…

単極モーターとクリップモーター

中学2年のモーターの学習では、実際に自分でモーターを作ると、理解が深まります。グルグル回るのは、楽しいですしね。 ということで、クリップモーターを作る授業を今まで行ってきましたが、クリップモーターって中学生が作るには、ちょっと難しいんじゃな…

マグチップで磁力線を見る

磁石の磁界を調べる実験には、鉄粉や砂鉄をよく使っていましたが、今の学校にはマグチップがあるため、これを使っています。 磁力線がきれいに出るため、お薦めなんですが、実験後に回収するのがなかなか面倒なんです。使い捨てというわけには、いきませんか…

デジタルの電圧計と電流計ってどう?

最近、デジタルの電圧計と電流計を購入してくれました。 ナリカのプチメーターです。 興味をもっている方も多いと思いますので、実際に使ってみての感想です。 良かった点 ・測定値が数字で出るため、目盛りを読む面倒がなく、誰でも簡単に結果を読み取るこ…

ニッケル水素電池で気が付いたこと

今年から、ニッケル水素電池を実験に使用していますが、使ってみて気が付いたことがあります。 この写真を見て下さい。電池ボックスがとけてしまいました。 どうやら、2本の電池を並列つなぎする時に、+と-を間違えてしまい、回路がショート状態となり、…

「おおきなかぶ」と理科 その1

ロシアの昔話「おおきなかぶ」を、小さい頃に絵本で見て、覚えている人も多いでしょう。 特に印象的な場面が、おじいさんがかぶを引っぱり、そのおじいさんをおばあさんが引っぱり、そのおばあさんを娘が引っぱり、、、と続いていくところですね。 ところで…

ニッケル水素電池で知った事

今年から、実験に使う電池を、ニッケル水素電池(パナソニックのエネループ)にしてみました。これなら、充電して何回でも使えます。 ところでニッケル水素電池って、電圧が1.2Vなんです。知ってました? 普通の乾電池よりも、少し電圧が低いんです。 そ…

電気コードと電池ボックスは消耗品

豆電球に電池をつないで光らせようとすると、まったく光らない。 電球は切れてないし、電池は新品だし、、、、なぜだろう。 理由は、ずばりサビによる接触不良です。 一番あやしいのが、電気コードのクリップ部分。 この電気コードを見て下さい。一見すると…

誘導コイル&真空放電は恐い!

先生が行う演示実験で、恐ろしさNo.1といえば、何と言っても誘導コイル&真空放電の実験。 皆さん、そう思いませんか。 恐ろしいのは、この実験で放射線が発生することです。 レントゲンさんは、このクルックス管を使った実験でX線を発見したのですから、…

静電気は羊毛でどうでしょう

静電気を使った実験っておもしろいですよね。 電気くらげの実験とか、子供達はキャーキャー言いながら喜んでやっています。 しかし、湿気が多い日は静電気が発生しにくく、なかなかうまくいきません。 そんな日でも、うまくいく方法はないかな、と思っていま…

合力、分力の作図

合力や分力の作図が苦手な生徒がいます。 苦手な理由は、三角定規を使って平行四辺形(平行線)をうまく書けないことです。 この平行四辺形(平行線)の書き方は、どうやら小学4年生の算数で習っているようです(生徒はよく覚えていないですが)。小学校の…

気圧でアルミ缶をへこませる

気圧の学習では、例のアルミ缶をへこませる実験を、ぜひ生徒にさせたいです。 しかし、火を使う実験は、ガスバーナーなど用意する物がいっぱいあって、面倒くさいところがあります。 火を使わずに、ポットで沸かした熱湯を使っても少しはへこむし、水で冷や…

電磁誘導とハブダイナモ

前回の続きです。 自転車の後輪にハブギアがあるならば、前輪のハブにはいったい何が入っているのでしょうか。 正解は、ハブダイナモ(発電機)です。ここでライト用の電気を作っています。 昔ながらのこういうダイナモを使っている自転車もありますが、生徒…

「仕事の原理」とハブギア

「仕事の原理」の例として、自転車のギアチェンジについて話をしていた時です。 ギアを変えることによって、ペダルが重くなったり軽くなったりすることを、図で示しながら説明していたのですが、生徒はみんなポカンとした顔をしています。 生徒「僕の自転車…

フリクションペンと摩擦熱

摩擦熱の説明をした際に、身近な例としてフリクションペンを取り上げました。 ペンについているラバーと紙との摩擦で発生した熱により、60℃以上になると、特殊なインクが透明になるのです。 それじゃあ、アイロンやドライヤーで熱しても、透明になるんじゃ…

エネルギー保存則実験器

皆さんの学校に「エネルギー保存則実験器」はありますか。理科準備室に眠ってないですか。 スタートとゴールの高さが同じ2つのコースがあって、鉄球を転がすとどちらが先にゴールするかを調べる装置です。 この「エネルギー保存則実験器」は、理科の先生に…

「仕事」と吹き矢

「仕事」って、教えにくくないですか。 教科書では、「仕事」の定義や公式、例などが出てきますが、どうもいきなりな感じだし、「生徒にはピンとこないだろうな~」と思いながら教えています。 少しでも興味をもってもらおうと、「仕事」の授業の導入に、吹…

黒檀の切れ端

理科の教師って、「これ授業に使えるかも」と思った物を、つい買ってしまうクセがないですか。 近所のホームセンターに立ち寄ったときに、見つけたのがコレ。黒檀の切れ端です。 細長い物が110円、もう1つが220円でした。 比重が1.16もあるので、水に…

水に浮くボーリングボール

こちらのサイトを参考に、浮力の学習においてボーリングボールの浮き沈みを見せました。 と言っても、マイボールは持ってないため、メルカリでケース付のボールを2つ手に入れました。1つ1500円です(メルカリ万歳!)。 黒いボールが、重さ9ポンド(…

慣性のどきどき実験

慣性の例として、よく「テーブルクロス引き」があげられますが、よりインパクトのある演示実験として生徒に見せているのが、水がたっぷり入った丸底フラスコと荷札、紙筒を使ったこの実験です。 荷札の細い針金をたこ糸に変え、思いっきり下(横ではなく)に…

台車の斜面を作ってみた

高校入試の問題に、次のような図がありました。 どちらの台車が下っていくかを問うものでしたが、これを実際に板で作ってみました。 この実験装置を使って、なぜ急な斜面の台車が下っていくかを考えさせた後、斜面上の重力の分解の学習につなげてみました。 …

自由落下運動のグラフ

自由落下運動の学習に使っている、「地面からの高さと、そこから物を落とした時の地面到達時の速さの関係」をグラフに表したプリントです。 もし空気抵抗が無かったら、雨粒は音速を超える速度で落ちてくるんだな~、なんてことが分かります。 むか~し作った…

糸電話の実用化

中学3年生の「通信手段の発達」という授業を行った時のことです。 昔の通信手段として、手紙と答えた生徒が多かった中で、「糸電話」をあげた生徒がいました。 「いやいや、糸電話はないでしょう」「そういえば、「糸電話」って確か有名な科学者が発明した…

世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑

図書館で、「世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑」という本を借りてきました。 こういう物の仕組みを解説した本は大好きですが、特にこの本は写真が美しく、大変興味深い内容でした。理科の先生は、読んでおいて損はないと思います。 読んでみて、新しく…