大好きなサイト「デイリーポータルZ」で、気になる記事を見つけました。
送信所の近くならば、イヤホンとダイオードだけで、ラジオが聞こえるなんて、本当でしょうか?
調べて見ると、自宅から少し離れた場所に、NHKラジオの送信所(NHK鼠野ラジオ放送所)があることを知りました。
ただし、空中線電力が1kWと、上の記事の文化放送の送信所(100kW)の100分の1しかありません。
とりあえずやってみよう!という訳で、まずは部品集めです。
セラミックイヤホンはもともと持っていたので、ダイオード2種類(1N60&1SS106)を秋月商会から購入しました。
さーそれでは、実験スタートです。
NHK鼠野ラジオ放送所は、川のほとりののどかな環境の中にありました。
さっそく、送信所横の道路沿いのガードレールのねじに部品をつなげてみると、
おお!何やら人の声がかすかに聞こえるではないですか。
ちなみに、回路(と言うほどの物ではありませんが(笑))は、Aの部分を手で握り、Bの部分をガードレールのねじにつなぎます。
ダイオードの向きは、どちらでも聞こえるのですが、Aの部分を手で握らないと全く聞こえませんでした(アースの関係でしょうか?)。
2種類のダイオードを試してみると、1N60の方が1SS106よりもよく聞こえました。
次に、金属で出来た側溝のふたにつなげてみると
「カキーン。バッター打ちました。ボールは内野を抜けて外野へー!」
ちょうどやっていた選抜高校野球の実況中継が、はっきり聞こえます。すごい!
他に金属の物はないかなと、キョロキョロしていると、道路脇に長い金属の棒が置いてありました。失礼して、つないでみると、
さらに大きな音で聞こえてきましたが、2つの放送が混ざって聞こえてきます。多分この送信所から送信されているNHKラジオ第1と第2です。同調回路がないので、混信してしまうのは仕方がないですね。
他に金属はないかな~と考えていたら、自分の車も金属でできていることに気付きました。試しに、ナンバープレートのまわりの金属の部分につないでみると、
これも、混信はしていますが、とてもよく聞こえます。
実験結果に大満足です。
ただ、送信所から少し離れると、もう何も聞こえなくなります。アンテナの必要性を感じた実験でもありました。