蒸散の実験 1

植物の蒸散について調べる、この実験

むか~しから教科書にのっている実験(メスシリンダーの代わりに、シリコンチューブを使うこともあります)ですね。

しかし大きな声では言えませんが、私はこの実験を1回もやったことがありません。

だって

・「まず、同じくらいの葉がついた植物を何本か用意します」←そんな都合良く生えてないよ(私)。

・「セットしたら、次の授業まで置いておきます」←1回の授業では終わらないのか(私)。

・「シリコンチューブを使った方法は、失敗が多い(教科書の指導書(解説書)より)」←だったら教科書にのせるのはやめようよ(私)。

・生徒実験にするには、植物が大量に必要になるので無理だな。でも教師による演示実験にして見せても、生徒から「だから何」って言われそうだ(私)。

と、やらない理由はいっぱいです(笑)。

もっと良い方法はないかと探していると、こんな実践があったので、さっそくやってみました。

https://www.toray-sf.or.jp/awards/education/pdf/h23_01.pdf

左半分(表と裏)にワセリンをぬったアジサイの葉を、染色液(ファンタジーレッド)が入った試験管にさしておきます。

すぐに葉脈が赤く染まっていきますが、葉脈は葉の左右関係なく染まっていきます。

30分ほどたった葉がこれです。左が葉の表、右が裏です。明らかに、ワセリンを塗ってない部分だけ赤く染まっています。

実際には、15~20分ほどで左右の色の違いが分かりますので、1時間の授業内で生徒実験が十分できそうです。