地学で時々耳にする「中央構造線」。
有名だけど、いまいちどんな物かよく分かっていませんでした。
こちらのサイトの説明を読むと、どうやら1億年ほど前の、まだ日本がユーラシア大陸の一部だった頃にできた大断層だそうです。日本列島に残る古傷ですね。
こちらもよく聞くフォッサマグナや糸魚川ー静岡構造線は、もっと新しい時期にできたもので、無関係だったんですね。
特徴は、地中の違う場所でできた、全く違う性質の岩石が隣り合っていることだそうです。
実物を1回は見てみたいなと思っていましたが、長野県にある大鹿村中央構造線博物館はなかなか遠いです。
もっと近くにないかなと思っていたところ、愛知県新城市にも「中央構造線」の露頭があることを知りました。新城市なら、自宅からそう遠くはありませんので、見に行ってきました。
新城市内には何カ所かの露頭(下記のpdf参照)があるようですが、今回は「長篠露頭」を見てきました。
立て札に従って、細い道を降りていくと、川沿いの崖にありました。
上部の白い部分が領家帯の花崗岩(内帯)、下部の黒い部分が三波川帯の結晶片岩(外帯)で、この境目が「中央構造線」となります。
実際に触ることまでは出来ませんが、「中央構造線」がはっきり分かりました。
ところで、長篠といえば、、、、
そう!あの有名な「長篠の戦い」の場所ですよ。1579年に、織田信長・徳川家康連合軍と、武田勝頼の軍勢が戦った合戦です。
日本史の教科書に必ず出てきますよね。
この露頭から歩いてすぐの所に、長篠城址もあります。
おっと、最後は理科ではなく、社会科になってしまいました。